外務省報償費 情報公開訴訟第3回口頭弁論・傍聴記
 第3回口頭弁論は11月22日(木曜日)11時より606号法廷で行われました。
 これに先立って、第2回口頭弁論の決定にもとずき、原告側より便宜供与について曖昧な点を明らかにする為の「求釈明書」が9月28日に裁判所に提出されています。

 これを受けて当日(11月22日)、被告側より便宜供与についての被告側主張(反論)を記述した「準備書面(2)」(3ページ)が提出されました。(2ヶ月も時間がかかるとは)

 又、原告側より、原告側の主張並びに被告側「準備書面(1)」に対する反論を詳細に記述した12ページの原告側「準備書面(1)」が提出されました。

 原告側は高橋、谷合、土橋、佃、関口の5弁護士

 被告側は野下法務省訟務課付以下東京法務局、外務省会計課、外務省情報公開室の8名、傍聴席に数名。

 証拠書面についての確認が行われた後、裁判官から、「原告、被告の双方より提出された準備書面により、夫々の反論を行う事で進めたいが、それで良いですね」と確認あり、また、被告に対し「審議の進め方について意見を次回までに提出するように」求めた。これに対し双方とも特に異議なく了承。

 これ等を踏まえた上で次回に審議の進め方を考える事となる。

 この後、原告側が発言を求め、「(前回口頭弁論で要求した)支払い関係書類のリスト、フォーム、記載項目等具体的なものを提出してもらう事が議論を具体的に進める上で必要。現在、別途、在外公館の便宜供与ファイルについて情報公開の要求を行っているが、60日を越えているが未だに提出されていない。これらの書類が提示されれば、空中戦でなく、具体的な議論が出来ると考える」と早急な対応を要求した。

 次回開催日については、双方都合なかなか折り合わず、最終的に2月1日(金曜日)11時30分、606号法廷と決定。

 (やつと土俵にあがり四股を踏んでいるところ、これから塩を撒いて取組みへと言うところですが、だんだんとこの裁判の重要性が判ってきたような気がします。この裁判の結果がこれからの日本の情報公開の在り方、ひいては(国民の政治への参加は、正しい情報を得て初めて意味のあるものになるという点で)日本の民主主義が本当のものになっていくか否かに大きく影響を持つものだと思います。引き続き注目していきましょう。原告側準備書面(11・22)をお読みください。)
以上
情報公開市民センター 今西元郎 記