「レターケース96台 行方不明」
−窃盗罪で告発、市民オンブズ尼崎−
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「監査委員の調査に市職員がピケ」とは何事? 何でもありの住民監査請求阻止。」
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発端は「消耗品費」の調査 |
発端は、98年5月、食糧費の支出に続いて同じ費目内「需用費」の「消耗品費」を調査していたところ、1件あたり99,750円の同額支出が15件発覚。築地土地区画整理事務所(職員26人)で14金ボールペン、シャープペンや鋏などの大量購入だった。
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消耗品倉庫でレターケースの行方不明を発見 |
オンブズ尼崎が住民監査請求提出、メンバーである市議が本会議で質問したところ、レターケースも大量に購入されていることが判明。98年12月、他の市議(オンブズメンバー)とともに区画整理事務所の消耗品倉庫を調査。レターケースが約210個足りないことを発見。
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議会での追及、監査請求、そして返還請求訴訟
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その後、国や県に対して調査依頼と補助金返還を求める申入れを議会で追求。再度にわたる住民監査請求は「不明の原因が特定できず、職員の違法行為があったか判断できず」と棄却。99年8月、住民監査請求による調査で紛失数96台が判明。9月にレターケース購入費73万円の返還請求で提訴。直後に市長、関係職員がレターケース等購入費402万円を返還したため訴訟を取下げる。
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窃盗罪で氏名不祥の市職員を告発 |
市民オンブズは不明レターケースの徹底調査を陳情。市民オンブズのメンバーでもある監査委員の市議が市に調査申し入れるが拒否される。
本年2月、市民オンブズは窃盗罪で氏名不祥の市職員を告発。兵庫県市町振興課が監査事務局に対し監査を受けるよう口頭で通知。
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監査委員の調査に市職員が妨害ピケ!! |
オンブズメンバーの監査委員、監査の妨害を禁止する仮処分申請を神戸地裁尼崎支部に提出。しかし、「妨害禁止の仮処分を認めれば法律上認められていない監査委員の監査行為に強制力が付与されることになるので、そのような仮処分は認められない」として却下される。大阪高裁へ即時抗告。
6月30日にオンブズメンバーの監査委員が築地事務所へ監査に出向くが、市職員が再び倉庫前でピケを張り監査を阻止した。 |